作品番号 15 |
千葉省三の世界 からすと勘兵衛/藤五の渡し |
あらすじ |
ユーモラスな『からすと勘兵衛』、静かに心に響く『藤五の渡し』、千葉省三の短編2作品を紙芝居にしました。 『からすと勘兵衛』 地蔵のふりをして、サルたちをだまそうとした勘兵衛さんでしたが……。 『藤五の渡し』 力が強すぎて、どんな仕事も長く続けられなかった藤五は、橋がかけられない川で、人を向こう岸に渡してやることにしました。 |
原作 千葉省三 絵・脚本:岡野 和 定価 3000円 サイズ:26.5×38.2cm 頁数:17場面(からすと勘兵衛 9場面/藤五の渡し 8場面) ISBN978-4-905471-12-7 NDC:913 対象:幼児〜高齢者 |
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作品によせて |
『からすと勘兵衛』 この話を描いていて、ずっと昔、子どものころに聞いた戯れ唄を思い出しました。 「関東のべえべえことばが終わったら、なべやつるべはどうするべえ」 こんな唄でした。千葉さんは栃木の人ですから、ああすべえ、こうすべえという、べえべえ言葉の中で育ったはずです。勘兵衛さんは、そんな世界から生まれたのです。 『藤五の渡し』 この作品は、もっと長い紙芝居にしてもよいような内容を持っています。 しかし、画面を見ながら、じっくりお話に耳をかたむけるという世界があってもよいのではないかと思って、あえてこの形にしてみました。 絵は語りの補助だぐらいのつもりで演じてください。 これも紙芝居のひとつの行き方だろうと思っています。 (岡野 和) |
おすすめポイント |
どちらも短い作品なので、演じる場を選びません。 『からすと勘兵衛』は、からすの小憎らしさ、サルたちの陽気な感じが楽しいです。 『藤五の渡し』は、静かなお話ですが、見終わると心がほっとあたたかくなる感じです。 |